当院で採用しているレーザー治療装置は、Qスイッチ付アレキサンドライトレーザーです。
このレーザーの特徴は、主に茶・黒・青の色素に反応し、これらの皮膚内の色素を破壊することによって治療します。
このため老人性色素斑(しみ)、雀卵斑(そばかす)などの治療に適しています。
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患部に麻酔のクリームを塗り、1 時間ほど待ってから治療します。麻酔の効果でほとんど痛みを感じることなく治療できますのでご安心ください。治療そのものは範囲によりますが、約数分で終了します。
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治療後は約1 週間患部に軟膏処置が必要となります。この間、治療位に薄い痂皮(かさぶた)ができ、約1 週間たつと自然に剥がれます。痂皮が剥がれた後は、しみのとれた新しい皮膚に生まれ変わっており、やや薄いピンク色をしています。
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ピンク色が消えて肌色になるまでの期間(約1 ~2 ヶ月)は紫外線の影響を受けやすいため、日焼止めクリームを塗るなど、紫外線対策が必要不となりますので十分に注意してください。
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しみ・そばかすがとれて、ピンク色が肌色に変われば治療は終了です。しかしながら一部の人に、治療部位が一時的に茶色くなる色素沈着という現象が起こることがあります。しっかり紫外線対策をしていただければ、ほとんどの場合は数ヶ月で消えます。
色素沈着が目立つ場合は、早く消すために医療用の脱色クリームを使用します。
Qスイッチ付アレキサンドライトレーザーは特定の色素のみに反応し、皮膚組織に対するダメージが極めて少ないため、傷や瘢痕を残すことはほとんどありません。
そのため健康を害するといった体に及ぼす影響はないのでご安心ください。
しみやそばかす以外にも、Qスイッチ付アレキサンドライトレーザーは、太田母斑(青あざ)、扁平母斑(茶あざ)など生まれつきのあざの治療に有効です。
その他、外傷などによって細かい砂や鉛筆の芯などが皮膚内に残ってしまった外傷性異物沈着症の治療や、アートメイクなどを含めた入れ墨の消去、手術して切除する必要のない小さいホクロの除去なども可能です。
単純性血管腫(赤あざ)には効果がありませんのでご注意ください。