健康な美しい肌(美肌)を維持するには、洗顔や補水・保湿など外部からのスキンケアはもちろん大切ですが、美肌維持に欠かせない栄養素を摂るという内部からのスキンケアも大切です。ここでは緑黄色野菜とその効果について考えたいと思います。
緑黄色野菜って何?
文字通り緑や黄色の野菜が緑黄色野菜と思われがちですが、それは大きな間違いです。厚生労働省の定義では「新鮮な野菜100g中にベータカロチンを600マイクログラム(μg)以上含んでいるもの」とされています。しかし、一般的によく食べられているトマトやピーマンは、ベータカロチンの含有量が基準を満たしていませんが、緑黄色野菜に含められています。代表的なものは、ニンジン・ほうれん草・パセリ・こまつな・しゅんぎく・のざわな・かぼちゃ・みつば・プロッコリー・しそ・にら・さやえんどう・トマト・ピーマンなどです。厚生労働省は約70種類の野菜を緑黄色野菜と定めています。それ以外の野菜は淡色野菜と呼ばれ区別されています。
ベータカロチンにはどんな効果が?
ベータカロチンは、体内に摂取されるとその一部がビタミンAに変化します。ビタミンAは皮膚の新陳代謝をうながし、肌荒れを防ぐ働きがあります。また、ベータカロチンそのものが体内の活性酸素を減らす作用があるのです。活性酸素は、人間が生きている限り細胞が必然的に生み出してしまうものです。しかしながら、細胞やその遺伝子を傷つけ成人病やガンの原因になるなど有害な物質です。皮膚においては、肌荒れを起こし、シミ・シワなど皮膚の老化を促進してしまいます。ベータカロチンはこの活性酸素を減らし、皮膚の老化を防いでくれるのです。
緑黄色野菜はビタミンの宝庫
ベータカロチン以外にも緑黄色野菜には多くの肌には欠かせない栄養素が多く含まれています。ビタミンB2・B6、ビタミンC、ビタミンEなどです。(お肌の基礎知識 メモNo.7参照)。
緑黄色野菜はどうやって摂るか
サラダで十分と思われがちですが、サラダに使われるのは淡色野菜が多いのです。しかも緑黄色野菜は外食ではなかなか食べられない野菜でもあります。ですから意識して食べようとしなければ、十分量を摂ることが出来ません。また緑黄色野菜に含まれるベータカロチンは脂溶性なので、栄養価を考慮して摂取するには、油を使って料理するのが良いということになります。