vol.10 肌質タイプ別スキンケア | 札幌市中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

〒064-0825
札幌市中央区北5条西27丁目メディック28 3F

011-640-8180

knowledge
お肌の基礎知識

vol.10 肌質タイプ別スキンケア

何もしないでいても肌はしっとりと艶があって健康的というのは理想です。しかし、日常生活の中では様々な刺激(乾燥、汗、化粧、アレルギー、ストレス等)を受ける肌にとって、健康を保つための努力はある程度必要なことです。ところが誤ったスキンケアを行うと、健康を保つどころか意に反して肌に負担をかける結果となり、いろいろなトラブルの原因となることがあります。自分の肌質に合ったスキンケアは大切なことなのです。

今回は前回の「あなたの肌質は?」に沿って、それぞれのスキンタイプに合ったスキンケアの留意点を説明します。今回は顔に限定します。

オイリースキン(脂性肌)

洗顔はスキンケアの基本です。オイリースキンにとって洗顔は極めて重要です。十分に皮脂を洗い落とす必要があります。洗顔剤は水を多めにとり、よく泡立てて下さい。これによって汚れに対する効率が向上し、肌に対する負担は少なくなります。洗顔後は良くすすぎます。頭皮の生え際や小鼻、顎の下には洗顔剤が残りやすいので注意しましょう。オイリースキンの場合やや熱めのお湯の方が皮脂を落とすのに効果的です。
洗顔後は化粧水などで水分を補いましょう。美容液や乳液などはそれほど必要ありません。目の周りや口の周りなど乾燥しやすい場所に限定して下さい。使いすぎるとトラブル(ニキビ等)の原因になります。使うならオイルフリーが良いでしょう。
ファンデーションは必要がなくなれば速やかにおとすこと。ファンデーションも油分です。またクレンジングと洗顔のダブル洗顔を心掛けて下さい。

ドライスキン(乾燥肌)

基本は皮脂を落とし過ぎないように洗顔し、水分、油分を補い保湿することです。洗顔の際の留意点はオイリースキンと同じですが、強くこすりすぎないようにマイルドに洗顔して下さい。またぬるま湯ですすいで下さい。これによって皮脂の落としすぎを防いでくれます。洗顔後はしっかりと化粧水で水分を、美容液や乳液等で油分を補って下さい。それでも乾燥が目立つ場合は保湿剤の使用が有効です。尿素配合のものを始め、保湿効果のあるヒアルロン酸やコラーゲンを配合しているものなどいろいろあります。最近では、角質間の水分を保持する働きをする角質細胞間脂質(セラミド)が注目され、これを含んだ保湿剤が有効とされています。

ミックススキン(混合肌)

ミックススキンといっても、そのときの体調や季節によってオイリースキンに近かったりドライスキンに近かったりします。臨機応変に両者のスキンケアをうまく使い分けるのが重要です。ですから両方の肌質の特徴とスキンケアをよく理解して下さい。

オイリードライスキン

水分が不足しているのに皮脂が多い状態です。脂っぽいからといって水分を補うのを怠りがちです。洗顔して皮脂を落としたら、しっかりと化粧水で水分を補い、補った水分が逃げないように保湿剤で保湿することです。皮脂を落としすぎるなどしてこの状態に陥った場合は、角質細胞間脂質(セラミド)も失われていることが多いようです。かなりのダメージを受けた状態です。日頃からマイルドに洗顔し、しっかりと補水し保湿するのがポイントです。