夏休みに入りました。
キャンプや釣り、海水浴と、特に子供にとっては楽しいこと一杯です。
せっかくの楽しい夏休みですが、虫に刺されると一気に不快になります。
蚊やブユはもちろん、ヌカカも忘れてはいけません。
ハエ目ヌカカ科のヌカカは体長1~2ミリで非常に小さいです。小さくて気づかずにたくさん刺されてしまうことがよくあります。たいてい数か所でなく何十か所と大量に刺されてしまいます。森林内や渓流沿い、水田周辺、海岸沿いなど水辺で多く発生します。まさにキャンプと釣りが要注意です。
またヌカカは別名「スケベ虫」とも呼ばれているようです。服の下にこっそり忍び込みことからそう呼ばれているようです。露出部はもちろん、服でおおわれている部分にもヌカカは入り込んで刺すのです。
刺された直後は意外と痒みはありません。時間がたつにつれて刺された部分の発赤やむくみ、しこりが出現し、翌日あたりから強い痒みを感じます。
ただの虫刺されであれば、1週間程度で収まりますが、ヌカカに刺された部位は痒みが持続しやすい傾向があります。繰り返し掻いているうちに慢性化し、結節性痒疹という厄介な皮膚病になってしまうことがあります。特にアレルギー体質の人は結節性痒疹になりやすい傾向があります。
楽しいレジャーも虫刺されで不快な思い出にならないように、虫よけスプレーやハッカ油を使用するなど出来るだけ予防に努めましょう。
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<02/08/2023 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>