夏に入り野山に遊びに行く機会は増えたと思います。
野山に行けばマダニの被害に会うリスクは高くなります。
仕事上すでに多くのマダニの除去をしてきました。
マダニを見たことがあればわかりますが、どうしてこんな小さい節足動物(クモの仲間)が人間に狙いを定めて正確に襲いかかり吸着できるのか?
不思議でなりませんでした。
草むらや木の葉に潜み、たまたま通りかかった人間に付着するのです。
1か所にマダニがうじゃうじゃいれば可能かもしれませんが、アリや蜂のように野外で見かけることはありませんし、むしろ目にすることは稀かと思います。自分は野生に生息するマダニを直接見たことがありません。
この通りかかった人間への攻撃の正確さは、一体何なんだ。不思議でした。
最近の研究で、マダニは短い距離ながら重力に逆らって空中を移動できることが分かったようです。
人間をはじめ動物が移動するとわずかですが静電気が発生し帯電します。
プラスかマイナスか、どちらかに帯電します。
極性が異なれば、つまりプラスとマイナスであれば互いに引き合い、極性が同じならば、つまりプラスとプラス、マイナスとマイナスであれば互いに反発します。
マダニはこのわずかな静電気によって体を地面から完全に浮き上がらせることができるようです。
マダニの場合プラスとマイナスどちらに帯電しても空中に飛び出すようです。
そして、自分が狙った?ターゲットに引き寄せられる。
つまり静電気を利用して空中を飛びターゲットに襲い掛かるのです。
マダニ、恐るべし。
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<19/07/2023 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>