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ニキビの治療 西洋医学的アプローチ〖1〗 (基本に戻るのは大事です③)

ニキビとは、皮脂を分泌する組織(皮脂腺)のある毛包に「毛穴のつまり」が生じそこに「アクネ菌」が感染して生じた化膿性皮膚疾患です。
西洋医学的治療のキーワードは、「毛穴のつまり」と「アクネ菌」です。

《毛穴のつまりを解決しニキビ発生の元を絶つ》
皮脂が過剰に分泌されたり皮脂の排泄がうまくいかなかったり、その結果毛穴がつまります。
このような過程を経て面皰(白ニキビ)が発生します。
毛穴のつまりを改善すればニキビは減る、と言う理論です。
毛穴のつまりを改善するための外用薬があります。

アダパレン製剤:ディフェリンゲル、アダパレンゲル
過酸化ベンゾイル製剤:ベピオゲル、デュアック配合ゲル(抗生物質含有)
アダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤:エピデュオゲル

アダパレン製剤は、毛穴の角化を抑制し毛穴のつまりを改善する効果があります。
過酸化ベンゾイル製剤は、毛穴に対する角質剥離作用で毛穴のつまりを改善します。
過酸化ベンゾイルは分解されると活性酸素になり抗菌作用を発揮します。アクネ菌を抑える効果があります。
これらは理論的には理にかなっていますが、角化を抑制したり角質を融解したりする作用があるので、使用後にカサカサとお肌が赤く荒れることがあります。時にヒリヒリと刺激を感じる人も。
お肌が敏感な人や乾燥肌傾向の強い人は、保湿剤の併用が望ましいと思われます。

続く
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<03/12/2022 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>