百芷(ビャクシ)と ニキビ の関係  | 札幌市中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

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院長ブログ

百芷(ビャクシ)と ニキビ の関係 

漢方薬の構成成分である数多くの生薬の一つに百芷(ビャクシ)があります。
セリ科ヨロイグサの根を乾燥させたもので、去風解表(発汗させることで頭痛、悪寒、発熱などを改善させる)・止痛(痛みを和らげる)・排膿(感染、化膿を治す)作用があります。止痛作用ゆえに華岡青洲が用いた全身麻酔薬にも配合されている生薬でもあります。

   ヨロイグサ

   百芷(ビャクシ)

「善く顔面諸症を治す」とも言われ、ニキビ、頭痛、鼻閉鼻汁などに効果があります。
百芷(ビャクシ)は、荊芥連翹湯、清上防風湯などに含まれ、当院ではニキビ治療に処方することが多くあります。
ニキビなら何でもいいわけではなく、その人の体質や体格、ニキビの性状を見て処方するわけですが、中でも荊芥連翹湯は味がきつく正直飲みにくい方剤です。
残念ながら途中で脱落する方が意外と多くいます。一方で、工夫して(オブラートに包む、甘い飲み物で飲む等)内服して効果を上げる方も多くいます。
誰が飲んでも美味しい漢方薬ならいいのになあ、と思うこの頃です。
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<06/02/2022 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>