大寒(1月20日)は過ぎましたが、まだまだ寒い冬が続きます。
感覚的にも実際にも、冬期間の方がお肌は乾燥しています。
では、本当に冬期間はお肌は乾燥しているのか、実際どの位乾燥しているのか、調べてみました。
冬季のお肌と夏季のお肌の角質水分量を比較した研究が報告されています。
<https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho/52/2/52_131/_pdf/-char/ja>
冬季と夏季の前腕のお肌の角質水分量を比較すると、夏季に比べて冬季は約30%ほど有意に少なかったようです。
冬季において、室温21度環境と室温25度環境において角質水分量を比較すると、有意差はなかったようです。
冬季室温25度と夏季室温25度環境では、冬季の角質水分量は夏季に比べると25%ほど有意に少なかったようです。
この結果を踏まえると、
お肌の角質水分量は、冬季においては夏季と比較して有意に少なく、すなわち乾燥していることが明らかになりました。
同一季節内で、短期的に室温の違いだけではお肌の水分量に変化はなく、室温環境だけでは乾燥に影響は及ぼしません。
すなわち、気温・湿度などの長期的な環境要因の違いや発汗などの季節に応じた生体反応の違いで、冬季と夏季における角質水分量に差が生じ、冬季は夏季においてよりも明らかにお肌が乾燥します。さらに個人差、年齢などが加味されます。
冬は夏に比べて約30%乾燥しているという結果は、ある意味インパクトがありますね。
自分は乾燥肌傾向が進み夏でも乾燥が気になるようになりました。冬はなおさらです。
保湿の重要性を改めて認識した次第です。
<27/01/2022 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>