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お肌 の 老化 を少しでも食い止めよう。 肌の 外因性老化 について。 

お肌は誰しも老化します。なすがままに身を任せることに一理ありますが、少しでも若々しいお肌を維持するのも一理あります。
前回は、お肌の内因性老化について考察しました。
今回は外因性老化です。

外因性老化の一番の要因は、紫外線です。紫外線そのものがお肌の細胞を傷害するだけでなく活性酸素を発生させ様々な障害を起こします。紫外線以外では、喫煙、ストレス、過労、睡眠不足などの生活習慣です。乾燥肌を放置するのも外因性の老化につながります。
紫外線という外因性の暴露刺激で進行するお肌の老化を光老化と言います。

光老化により
①表皮が肥厚する。
②表皮角化細胞の配列が乱れ過角化(角質が厚くなる)を起こす。
③メラノサイト(色素細胞)が不規則に増加し、メラニン合成が亢進(肌が黄褐色になる)する。シミ・くすみの原因となります。
④弾性線維が変性した光線性弾力線維症が著明となる。これは紫外線による皮膚組織破壊と、それに対する無秩序な修復の繰り返しによって蓄積された変化と考えられます。シワ・たるみの原因となります。
⑤紫外線により生じる炎症の繰り返し、DNA損傷が起こり、表皮のターンオーバーが低下する。
⑥線維芽細胞からのヒアルロン酸の合成低下。
等が起こります。

光老化以外のお肌の外因性老化の原因の一つに、酸化ストレスがあります。
喫煙、ストレス、過労、睡眠不足などは体内に活性酸素を生じさせます。活性酸素は細胞を傷害し老化を促進します。
また加齢とともにお肌の水分保持能が低下し乾燥肌傾向が強くなります。乾燥した肌において角層のターンオーバーに関与するKallikrein-7(KLK7)というタンパク質が低下することが分かっています。これが低下すると表皮が肥厚し、さらにソフトな柔軟性に富んだ皮膚が失われお肌の老化を促進します。
乾燥した皮膚では炎症性サイトカインであるIL-1α(インターフェロン1α)が発現し、微弱な炎症が起こっています。これにより皮膚内部では酸化ストレスが高まっており、放置すると肌の老化につながります。

お肌の外因性老化は、内因性老化と違って遅らせることが可能です。
すなわち日焼け止めクリームなどの使用を通して、紫外線対策を行うのが一番の対策です。また酸化ストレス対策として抗酸化作用のある食品(ビタミンC・E、ポリフェノールなど)の摂取を日常から行うことが重要です。また乾燥肌対策、いわゆる保湿を含めたスキンケアの励行が大切です。
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<24/01/2022 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>