台湾から直接購入したマンゴーが届きました。6月のライチの続きです。
実を云うと、マンゴーを自ら購入して食べるのは初めてでした。
マンゴーパフェ(最近はパルフェって言うんですよね)を食べたり、友人宅で出されたものを食べたりしたことはあります。
あと、マンゴー味のアイス、ドライマンゴーなど。
早速食してみました。これが最高に甘くて美味しい。
う~む台湾産あなどれない。今まで食べたどのマンゴーよりも甘みが強い。
で、例によって折角なので、マンゴーとお肌の関係について調べてみました。
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①βカロテンが多い
マンゴーには多くのβカロテンが含まれます。100gあたり約610μg含まれます。
ちなみにメロンの赤肉種は3600μgと断トツに多いですが、スイカ赤肉種は830μg、温州ミカンは190μg、柿は160μgです。
βカロテンは、体内に摂取されるとその一部がビタミンAに変化します。ビタミンAは皮膚の新陳代謝をうながし、肌荒れを防ぐ働きがあります。また体内の活性酸素を減らす抗酸化作用があります。そのためシミ・シワなど皮膚の老化を防ぐアンチエイジング作用があります。
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②ビタミンC、ビタミンEを多く含む
ビタミンCはマンゴー100g当たり20㎎を含みます。以前報告したライチの36㎎にはかないませんが、柑橘系(温州ミカンが33㎎、日向夏は21㎎)の次に多くのビタミンCを含みます。美白作用、コラーゲンの生成を助け張りのある肌を保つ効果があります。活性酸素を駆逐する抗酸化作用もあります。
ビタミンEはマンゴー100g当たり約1.9㎎を含みます。ちなみに乾燥イチジクは8.3㎎で断トツです。黄肉キウイは2.5㎎、緑肉キウイは1.3㎎、イチゴが0.6㎎です。強い抗酸化作用あります。血液の循環をよくし、紫外線による肌の衰えや老化を防ぎます。新陳代謝をうながしシミができるのを防ぐ作用があります。肌の色・つや・張りを保つなど皮膚には欠かせない栄養素です。
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③かぶれに注意
マンゴーはウルシ科の植物の果実であるため、意外とかぶれやすく、接触性皮膚炎(マンゴー皮膚炎)を起こすことがあります。食べた後に、顔面特に口の周りや手などに、赤く痒い小水疱や丘疹、腫れが生じることがあります。ウルシに弱い人は注意が必要です。時々このマンゴー皮膚炎で来院される方がいます。
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台湾と中国の関係が悪化し、中国が台湾産の果物特にパイナップルの輸入を制限したことから台湾の農家が困ってしまう事態が生じたのはご存知かと思います。台湾の窮地を救おうという機運が日本で高まり台湾産のパイナップルが日本に輸入されるようになりました。愛犬繋がりで、そんな台湾との交流を持つ知り合いを通して、パイナップル、ライチ、マンゴーを台湾から直接購入することとなりました。
台湾産の果物は美味しい!というのが率直な感想です。また機会があれば購入したいです。
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<17/07/2021 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>
マンゴー と お肌 の関係