季節の変わり目にお肌の状態が思わしくなくなり、肌荒れが起きたりアトピーの症状が悪化したりすることがあります。
何故なのか?
季節的なアレルギー、紫外線の増加、転勤などの移動・転居による疲れストレス、期末・新年度の境目のストレス、寒かったり暖かかったり気温の変化、など色々考えられます。
その中で最も大きな原因と考えられるのが、寒かったり暖かかったりの「寒暖差」のようです。
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外気の気温もそうですが、暖かいからと暖房を止めたら結構寒かったり、室内でも寒暖差に悩まされます。
また、春だからと薄着をしたら意外と寒かったり、日常生活でも寒暖差に閉口します。
この寒暖差、特に身体が感じる温度の低下で「カスパーゼ14」と云う酵素が皮膚内で減少するとのことです。
この「カスパーゼ14」は、肌のバリア機能の維持と促進、肌の保湿機能の維持と促進、を担っているのです。
すなわちこの酵素が減少することで、バリア機能が損なわれ、水分が肌から失われ、肌荒れと乾燥が進むのです。
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それでは季節の変わり目の肌荒れは、既定路線でお手上げなのでしょうか?
そんなことはありません。肌荒れに先手を打てばその影響を最小限にできるはずです。
もちろん柔軟に寒暖差の刺激を受けないように、衣服の選択や室温の調節を天気予報などを参考に柔軟に対応するのが大切です。
そして何と言っても、特に乾燥肌の人やアトピー性皮膚炎をお持ちの方は、肌荒れが進行しないよう保湿を心がけるのが重要です。
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<18/04/2021 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>
季節の変わり目 と 肌荒れの関係