最近「砂かぶれ様皮膚炎」で訪れる患者さんが多い印象です。
乳幼児の手足に見られる、主に手のひらや足の裏が全体に赤くなり、少しむくみ、痒みを伴う発疹です。時に痛みを感じることもあります。
正確には「小児掌蹠丘疹性紅斑性皮膚炎」と言います。
ウイルス感染が原因です。人から人への感染はないとされていますが、最近多いので本当なのかな?と正直思います。
しかしながら、主に乳幼児に見られるため、「何か知らないけど手のひらや足の裏が赤くでむくんで機嫌が悪くぐずっている」とお母さんが訴えて来院されます。
治療は、基本的に時間はかかりますが自然に治るので経過観察で良いとされています。また赤みや症状が強い場合ステロイド外用を行うこともあります。
おそらく知らないうちに発症し、知らないうちに治ってしまうことがほとんどで、実際に受診に至るケースは少ないのかも知れません。
ほとんどが乳幼児ですが、まれに大人がなることもあります。大人の場合症状が強い印象があります。
接触性皮膚炎や溶連菌感染症、手足口病、異汗性湿疹などとの鑑別が必要となることもあり、判断に困ったら受診を考えるといいでしょう。
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<16/01/2020 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>
砂かぶれ様皮膚炎、最近流行ってる?