最近手荒れがひどくなって来院される方、頬やあごの当たりが赤くなって痒みを伴って来院される方が増えています。
おそらく新型コロナ騒動で、頻繁な手洗いや消毒液の使用、そしてマスクの長時間の着用が原因となっているとみて間違いないでしょう。
特に元来敏感肌の人やアトピー性皮膚炎の方に多く見受けられます。もともと手や顔に湿疹があるとバリア機能が損なわれているため、より刺激に敏感となり皮膚炎の悪化を来しやすいのです。
しかも顔の場合、人によってはすでに3月に入ってからハンノキの花粉による花粉症皮膚炎も見られるため、さらにマスクの刺激が追い打ちをかけている印象が強いです。
特に「マスク皮膚炎」などという医学用語はありませんが、病名に追加してもいいくらいです。
まだまだ新型コロナ騒動は続きそうです。
手洗いやマスクをやめるわけにはいかないのがつらいところですが、水洗いだけでも手に付いたウイルスを洗い流す効果がありますので、つらい時は石鹸や消毒液の使用は控えた方がいいと思います。マスクも、肌に直接マスクの縁が顔の皮膚に接触しないように、柔らかなガーゼやティッシュを挟むと刺激を和らげることが可能です。
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<20/03/2020 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>
手荒れで悩む人と頬やあごが痒い人、最近多いです。新型コロナの影響? (皮膚科情報)