化粧品は「水」「油」「界面活性剤」から成っています。あえて言えば、プラス「美容成分」です。
「水」「油」「界面活性剤」をうまく組み合わせて化粧品はつくられます。
前回、前々回説明しました通り、「水」は水と水性成分(モイスチャー成分)、「油」は油性成分(エモリエント成分)のことです。
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クレンジング(オイルタイプ):水・0~3%、水性成分・0~5%、油性成分・70~80%、界面活性剤・15~20%
ファンデーションは油なので、油性成分とは油同志なので溶け合います。この油同志で溶け合ったものを水で洗い流すために界面活性剤が加えられています。
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クレンジング(油性ジェルタイプ):水・0~3%、水性成分・10~30%、油性成分・50~80%、界面活性剤・5~20%
オイルタイプに比べて、水性成分を加えて保湿効果を加えているため、しっとりとした洗い上がりになります。オイルタイプと同様に洗い流しが可能です。
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クレンジング(水性ジェル・リキッドタイプ):水・60~80%、水性成分・10~20%、油性成分・0~5%、界面活性剤・10~20%
オイルタイプ、油性ジェルタイプと違って、界面活性剤の作用でメイク汚れを浮かして落とします。クレンジング力は若干落ちます。
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クレンジング(ミルクタイプ):水・70~90%、水性成分・5~20%、油性成分・1~20%、界面活性剤・1~20%
油性成分と界面活性剤の両方の効果でメイク汚れを落とします。両方とも配合量が少なめなのでクレンジング力は低めです。その分肌にはマイルドに作用します。
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クレンジング(クリームタイプ):水・50~85%、水性成分・5~20%、油性成分・5~20%、界面活性剤・2~20%
ミルクタイプよりも油性成分が多いため、マイルドさは維持しつつクレンジング力はやや高くなります。
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クレンジング(ローションタイプ、シートタイプ):水・60~80%、水性成分・5~20%、油性成分・0~5%、界面活性剤・5~20%
ほぼオイルフリーのため界面活性剤の力でメイク汚れを落とします。クレンジング力は低く、コットンシートなどに含ませてふき取って落とすことが多く、こする物理的な力を借りてメイク汚れを落とします。
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続く。。。
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<15/01/2020 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>
化粧品は「水」「油」「界面活性剤」の3つの成分をもとにつくられる。その3(皮膚科情報)