化粧品は「水」「油」「界面活性剤」から成っています。あえて言えば、プラス「美容成分」です。
「水」「油」「界面活性剤」をうまく組み合わせて化粧品はつくられます。
前回説明しました通り、「水」は水と水性成分(モイスチャー成分)、「油」は油性成分(エモリエント成分)のことです。
・・・・・・・・・・
化粧水:水・80~95%、水性成分・5~20%、油性成分・0~0.5%、界面活性剤・0~1%
お肌に水分を与えるのが化粧水の役目ですので、水と水性成分がほとんどです。
・・・・・・・・・・
乳液:水・70~90%、水性成分・5~20%、油性成分1~10%、界面活性剤・1~5%
お肌に水分を与え、さらに水分の蒸散を防ぐ油性成分により潤いを保ちます。ミネラルオイル、ラノリン、オリーブ油といった油と水を混ぜ合わせる目的で界面活性剤を使用しています。
・・・・・・・・・・
クリーム:水・50~85%、水性成分・5~20%、油性成分5~40%、界面活性剤・2~8%
お肌表面に油分を補うのが主な目的です。そのため油性成分が多く使われます。ミネラルオイル、ワセリン、オリーブ油といった油と、水を混ぜ合わせる目的で界面活性剤を使用しています。
・・・・・・・・・・
固形石鹸:水・0~10%、水性成分・0~30%、油性成分0~1%、界面活性剤・60~95%
石鹸そのものが界面活性剤(陰イオン界面活性剤)です。
・・・・・・・・・・
クリーム洗顔料:水・50~70%、水性成分・10~30%、油性成分0~2%、界面活性剤・10~30%
水性成分を多く含むため保湿効果が期待できます。加えた界面活性剤で泡立ちを良くしています。
・・・・・・・・・・
液状洗顔料:水・60~80%、水性成分・5~20%、油性成分0~1%、界面活性剤・10~20%
界面活性剤は少なめで洗浄力を抑え肌にはマイルドに作用します。
・・・・・・・・・・
続く。。。
・・・・・・・・・
<14/01/2020 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>