防衛医大などは人工血液を開発したと報告しました。ウサギの実験で成功したようです。
論文を米輸血学誌に発表しました。
大量出血した負傷者を救命するのが目的です。
でも、最近は高齢化が進み献血をしてくれる若年者が減少しているとの報告もあります。
さらに今後高齢化が進めば、さらなる献血の減少が予想されます。
負傷者だけでなく、術中の大量出血など不測の事態にも対応できればなお良さそうですね。
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研究チームが開発した血液は、人工の血小板と赤血球からなり、それぞれリポソームという細胞膜成分で作った微小な袋に、止血成分と酸素を運ぶ成分を詰めたものです。重篤な出血状態のウサギで試したところ、10羽中6羽が助かり、本物の血液を輸血した場合と同程度だったと報告しています。血液が固まるなどの副作用もなかったとのことです。
また、常温で1年以上保存でき、血液型を問わないとのことです。このため、実用化されれば、病院に着く前に事故現場で輸血が可能になるなど、救命率が上がるのではと期待されているようです。
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まだ動物実験の段階ですが、実用化を期待しています。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/trf.15427
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<24/09/2019 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>
人工血液実用化へ向けて前進