最近はオーガニックブームとでも言いましょうか、「天然素材は肌に優しい」みたいな風潮があります。
オーガニック化粧品に変えてから肌の調子が良いと感じている人も多いとは思います。
しかしながら肌荒れや湿疹で来院された方に化粧品との関連を指摘すると、「オーガニックの高価な化粧品を使ってるからそれはあり得ない」とよく返答されます。
そもそもオーガニックとは「有機栽培」と言う意味です。
ですからオーガニック化粧品とは「有機栽培によって作られた植物を使って製品化した化粧品」と言うことになります。
有機栽培で作られた植物からできているのだから肌に優しいに違いない、と何となく思ってしまいがちです。
では、本当にオーガニック化粧品はお肌にとって安心安全なのでしょうか。
植物から作られたとか植物エキス配合と聞くと、薬草のイメージが湧き薬効を期待しそうですが、実際には肌に直接使用して良い影響を及ぼす植物はほとんどありません。
薬草を生薬としている漢方薬とは訳が違います。
また一般には化学物質から作られる界面活性剤や合成保存料も、実は植物の成分から作ることが可能なものもあります。
結局は作り方が違うだけでそれほど変わりがないという実情もあるのです。
化粧品は女性にとって必須アイテムであります。
それだけに高値で販売され、”ちょっと合わない位では買い換えられない”という現実もあります。
これを買えば間違いないというアドバイスはできませんが、オーガニックなら間違いないとも言えないのです。
オーガニック化粧品って本当に安心安全?(皮膚科情報)