砂かぶれ様皮膚炎。あまり聞き慣れない病名かと思いますが、最近来院する患者さんが多い気がしましたので、少し復習してみました。
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乳幼児の手足に見られる、主に手のひらや足の裏が全体に赤くなり、少しむくみ、痒みを伴う発疹です。名前は砂が付いていますが、砂とは関係なくウイルス感染が原因と言われています。人から人への感染はないとされています。ほとんどは1歳から3歳くらいの幼児に発症します。正確には小児掌蹠丘疹性紅斑性皮膚炎と言います。
はじめは、手のひらや指先に赤いポツポツとした発疹が出ます。この時は、かぶれや汗の排泄障害が原因とされている汗疱や異汗性湿疹と鑑別が難しいことがあります。徐々に赤いところが広がっていき、全体が赤くなります。さらにむくみが出てきて、テカテカとした印象を受けるようになります。人によっては足の裏にも出ることがあります。発症から約4週間ほどで皮が剥けて赤みが収束し治っていきます。
治療は、基本的に時間はかかりますが自然に治るので経過観察で良いとされています。一般的に痒みが強いため、時に痒み止め(抗ヒスタミン、抗アレルギー薬)の内服が必要なことがあります。また赤みや症状が強い場合ステロイド外用を行うこともあります。
かぶれや溶連菌感染症、手足口病、異汗性湿疹などとの鑑別が必要となることがあります。
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思い当たる場合は医療機関の受診をお勧めします。
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<11/02/2019 札幌市 中央区 皮膚科・形成外科 宮の森スキンケア診療室>