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院長ブログ

夏の頭皮・頭髪は皮脂と汗による油汚れでいっぱい。 (その4:効果的な洗髪の実践)

シャンプーに含まれる成分(界面活性剤)により、いかにして汚れ、特に皮脂や汗による脂汚れが洗い流されるかを理解しても、それだけでは不十分です。加えて上手な洗髪を実践する必要があります。
上手な効果的な洗髪は、次のような目標を目安にします。
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①シャンプーの洗浄効果が発揮されるよう配慮する。
②頭皮・頭髪を十分にかつ優しく洗う。この際頭皮を傷つけないよう注意する。
③シャンプーが頭皮や顔や頸部に残らないよう十分洗い流す。
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以上の目標を達成するために、以下のような手順で洗髪する必要があります。
〖予洗〗
シャンプー前に予洗いをぬるま湯でします。
これはシャンプーの界面活性剤が皮脂や汗の脂汚れと馴染みあって(乳化)落ちやすくなるように、そしてほこりや微細な汚れを浮き立たせやすく(分散)なるように、予洗いである程度頭皮を濡らす必要があるからです。
指先で毛髪の根元まで濡れているか確認してください。そして指の腹でかるくマッサージして汚れを浮かせてください。
”予洗いだけで、頭髪のほこりなどの汚れは8割ほど落ちる”と言われています。
〖シャンプー〗
シャンプーの目的は、その界面活性剤で皮脂汚れと汗による脂汚れを洗い流すことです。
片手にシャンプー液をとり、両手で軽く広げます。少量のお湯を加え軽く泡立てます。
泡立てたシャンプーを頭頂部につけます。そこから前頭部、側頭部、後頭部へとシャンプーをのばしていきます。
頭髪ではなく頭皮に行き渡らせるように意識します。このとき流れ落ちるシャンプーに逆らうように、下から上えと指を動かします。
頭皮全体にシャンプーが行き渡ったら、髪の根本に指を潜り込ませ、本格的に頭皮をマッサージするように指の腹で洗っていきます。このとき爪を立てて頭皮を傷つけることのないよう気を付けます。
後頭部、側頭部、頭頂部・前頭部と下から上へと洗っていきます。皮脂は毛穴に溜まっています。頭皮の毛穴は、下方向に向いているので、あえて”下から上へと逆方向に洗った方が、毛穴の皮脂がとれる”からです。
〖すすぎ〗
シャンプーと同様に下から上へ髪の根本に指を潜り込ませるようにして、毛の流れに逆らうように流します。指の腹で直接頭皮に触れて、洗浄成分が頭皮に残らないようにします。
この後、頭皮・頭髪の汚れがひどい場合は、以上の手順で2回目のシャンプーを行います。
〖コンディショナー〗
コンディショナーは頭皮にしみ込まないように注意して付けます。何故ならコンディショナーは、シャンプーの界面活性剤で皮脂や油汚れが落ちた、いわゆるむき出しの頭髪の表面を油分でコーティングするためのものですから、頭皮につける必要はありません。かえって余計な油分が加わり”頭皮にダメージを与える”ことがあります。
付けた後は、シャンプーの際のすすぎと同じように、お湯でしっかりすすぎます。
〖乾燥〗
タオルで頭髪を抑えるようにして水分を取ります。自然乾燥ではなく、ドライヤーで乾かします。
頭髪の表面を覆うキューティクルは、濡れている状態で剥がれやすくなるため、”自然乾燥させると髪の毛がダメージを受けやすく”なります。このため、手早くドライアーで乾かした方がダメージが少なくすみます。
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まだ比較的暑い日が続きます。以上をわきまえて効果的な先発を実践し、頭髪と頭皮のスキンケアを行ってください。完
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<30/08/2017 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>