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院長ブログ

気を付けよう紫外線。 紫外線対策(UVケア)の大切さ。 (皮膚科情報)

運動会シーズンに突入し、健康的な色をした児童の笑顔がまぶしいこの頃です。
子供は新陳代謝が活発で、少しくらいの日焼けは何の問題もなくその若さで解決してしまいますが、大人特に中年以降の大人は、紫外線のお肌におよぼす影響を無視できません。
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紫外線の中でも波長の長いUVAは、表皮を通過し真皮まで到達します。一方の波長が短いUVBは、表皮までしか届かず、その大半は表皮でほとんど散乱し一部は吸収されます。このような性質から、UVAとUVBはそれぞれ特徴的な影響を肌に及ぼします。
これら紫外線には大きく二つの害を肌にもたらします。
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①シミの原因となる:
肌が紫外線を浴びると直後に皮膚が黒ずんで見えます(一次黒化)。これは主にUVAで起こります。さらに長く紫外線を浴びると、皮膚が赤くなり時に水泡が生じます(サンバーン)。この作用は主にUVBが原因です。時間が経過し赤みが引いた後、徐々に皮膚が黒くなります。いわゆる日焼けです(2次黒化、サンタン)。これはメラノサイト(色素細胞)が活性化してメラニンを産生し、表皮細胞内に多くのメラニン色素が溜まる状態です。一度黒くなった皮膚は元に戻るまで数か月かかります。しかしながら年齢と共に回復力が衰え”シミ”になって残ってしまうことがあります。
②光老化と発癌:
皮膚深くまで到達するUVAは、真皮の成分であるコラーゲンやエラスチンといった肌の弾力や張りを保つ線維成分を変性させてしまいます。年齢と共にジワジワと変性が進行し、皮膚が薄くなり深いシワの原因となります(光老化)。
また、UVBは細胞の遺伝子(DNA)にダメージを与えることがわかっていて、皮膚癌発生の原因となります。
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このように紫外線は「百害あって一利なし」と言ってもいい位です。ですから”如何にして有害な紫外線からお肌を守るか”が重要になってきます。
続く。
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<24/05/2017 札幌市 中央区 皮膚科・形成外科 宮の森スキンケア診療室>