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院長ブログ

”ダニ媒介脳炎で死亡者”の衝撃 (皮膚科、形成外科情報)

北海道で40代の男性がマダニに咬まれ、ダニ媒介脳炎を発症し死亡したと報道がありました。
マダニを介して、ライム病や重症熱性血小板減少症候群などの発症の報告は時々ありますが、ダニ媒介脳炎の発症と死亡の報道は衝撃でした。
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ダニ媒介性脳炎は、ウイルス感染マダニ吸血により罹患する致死率の高い(最大で30%)ウイルス性感染症です。フラビウイルスによる人畜共通伝染病で、マダニ科に属する各種のマダニにより伝播されます。ヨーロッパと極東アジアを中心に毎年多くの患者が報告されていますが、国内では1993年に北海道で確認され、今回は2例目との事ですが、死亡例は初めてです。
ダニ媒介脳炎を発症し回復しても、高率で麻痺などの後遺症が残ります。
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マダニ咬傷を扱う医師として非常に衝撃を受けました。皮膚に咬みついたマダニを除去し治療するだけで済む話ではないからです。
海外ではワクチンも開発され使用されているようですが、日本では未認可のようです。
兎にも角にも、マダニに咬まれないよう注意するしかありません。野山へ入る時は、長袖・長ズボンを着用し可能な限り肌の露出を避けることです。
ご注意願います。
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<17/08/2016 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>