<足の皮がむける=水虫>
と考えている人が非常に多い印象があります。
もちろん水虫である場合は確かに多いのですが、それ以外の理由で起こることも実際多いのです。
水虫を疑う場合皮膚科では必ずと言っていいほど、真菌検査を行って水虫菌(白癬菌)を確認します。
(顕微鏡で見ると白癬菌はこんな風に見えます)
水虫菌を確認して初めて水虫と診断されるのです。
では、それ以外の足の皮がむける理由とは。
(1)汗疱(かんぽう)、異汗性湿疹
足が蒸れたり汗が靴の中でこもったりすると、汗の排泄がうまくいかなくなり起こると言われています。
(2)足底皮膚炎
手荒れと同様で、様々な刺激で足の皮膚が荒れて起こります。敏感肌質の方で裸足でいる時間の長い人に多い傾向があります。ズック靴皮膚炎と言われることもあります。
(3)掌蹠膿疱症、アロポー稽留性肢端皮膚炎なども足の皮がむける皮膚疾患です。
(4)足底角化症
足の皮が厚くなり、特に踵がかさかさと亀裂を生じ皮がむけることがあります。
(5)その他
足に大量の汗をかき靴の中で蒸れ、厚い角質の水分量が増えることによってふやけて皮がむけやすくなることがあります。
いずれも、水虫との鑑別が必要であり、見た目だけの判断は危険です。
犬の肉球も子犬の時分はプヨプヨして柔かいですが、成長に伴いたくさん歩くと皮が厚くなりガサガサとします。人間と同じです。
足の皮がむける。これって水虫?(皮膚科情報)