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院長ブログ

秋の乾燥は漢方医学的にも用心

もう秋に突入し、夏の暑さ(今年は蒸し暑かった)が懐かしい今日この頃です。
秋に入り夏とは打って変わって、一気に乾燥します。大気だけではなくお肌も乾燥します。
これを漢方医学的に燥邪(そうじゃ)と言います。
この燥邪が体を苦しめます。
燥邪は五臓六腑の肺の機能を低下させるのです。

五臓とは、肝・心・脾・肺・腎(かん・しん・ひ・はい・じん)の5つの臓腑のことを指します。
六腑とは、胆(たん)・小腸(しょうちょう)・胃・大腸・膀胱(ぼうこう)・三焦(さんしょう)を指します。

肺とは五臓の肺のことです。西洋医学的な臓器としての肺とは異なります。
肺は、全身の気(生きるエネルギーみたいなもの)と呼吸をコントロールし、体に潤いを与えます。
具体的には、肺は、五臓の一つである脾(食事を消化吸収し、気血水を作り出す臓腑)と共同し気を作り出します。すなわち、栄養を消化吸収することで脾が生み出した生きるためのエネルギーである気を全身に送り出し、呼吸することにより、体内の病気の原因となる気を排出し、自然界の清らかな空気を吸入します。そして、皮膚を潤し、細菌やウイルスから身を守る免疫機能を高めるのです。
秋の乾燥は以上のような肺の機能を妨げ、さらなる皮膚の乾燥を呼び込み、さらには免疫力を低下させるのです。
まさに燥邪です。
秋の乾燥は用心です。
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<21/09/2024 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>