夏に皮脂が増えるのは何故なのか。 | 札幌市中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

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院長ブログ

夏に皮脂が増えるのは何故なのか。

最近暑い日が続いています。しかも今年は湿度が高い。蒸し暑い日が多いです。
朝顔を洗っても昼過ぎには鼻のあたりがテカってきます。
髭剃り後に保湿クリームを塗るのですが、何となくベタついて気持ちが悪いです。

皮脂は、皮膚を弱酸性に保ち細菌などの外敵からお肌を守り、皮膚表面に皮脂膜を形成し乾燥からお肌を守ってくれます。一方で、脂漏性皮膚炎やニキビなどの原因となります。
この皮脂分泌は、年中同じ量が分泌されているわけではなく、季節変動があります。夏は最も皮脂分泌の多い季節です。皮脂分泌の最も少ない冬と比較すると、約1.5倍ほどの皮脂分泌があることがわかっています。

夏は気温が高く身体の血流・血行が良く、一年の中でも最も新陳代謝が活発な時期です。これに伴って毛穴周囲の血流も増え代謝も活発となり皮脂分泌が増えます。
皮脂は、毛穴の皮脂腺で生成され肌表面に分泌されますが、皮脂の融点(固形から液体に変わる温度)は、30~32度とされています。部位によっても違いますが、人の体表面の温度は32~34度くらいです。融点よりも高い温度なので皮脂は液体として毛穴から分泌されますが、外気温度が体表面温度より低いと皮脂はやや硬くなり皮膚表面をワックスのように覆います。しかしながら夏になり外気温の上昇、さらに強い日差しを受けて体表面温度が上昇すると、皮脂は軟化液化し、ベタつきやテカリとして認識され相対的に皮脂が増えた印象を受けることにもなります。
また夏バテで寝不足、疲れ、ストレスがたまり、皮脂分泌が増えてしまうことも否定できませんね。

汗と皮脂でべたつく夏ですが、特に北海道では短い貴重な夏ですので上手に乗り越えましょう。
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<30/07/2023 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>