人それぞれ肌の色も違えば、体質も違うように肌にも持って生まれた肌質というもの があります。肌質には大きく分けてオイリースキン(脂性肌)とドライスキン(乾燥肌)、その中間のミックススキン(混合肌)に分かれます。日本人のほとんどはミックススキン(混合肌)です。しかし最近ではオイリードライスキンといって肌がカサカサして乾燥しているのに脂っぽいという肌質が注目されています。また肌質で日常 のスキンケアは大きく異なります。誤ったスキンケアを行うと肌のトラブルの原因と なることがあります。まずは自分の肌質を知りましょう。
オイリースキン(脂性肌)
その名の通り脂っぽい肌です。特にTゾーン(額から鼻にかけて)は著明です。しか し顔すべてが脂っぽいわけではなく、目の周りや口の周りは乾燥しているのが普通です。ニキビや脂漏性皮膚炎といった皮脂が原因となる皮膚疾患を起こしやすい傾向が あります。
ドライスキン(乾燥肌)
皮膚では皮脂腺から皮脂が分泌されます。皮脂は皮膚の表面に皮脂膜を形成し皮膚の 細胞から水分が失われるのを防いでいます。乾燥肌ではこの皮脂の分泌量が少なく、肌の水分をうまく保てないためにカサカサと乾燥しがちです。このような肌というの は言い換えれば荒れた傷ついた肌といえます。そのためこの傷を通して外部から異物や刺激物(細菌、汗、化粧品や石鹸など)が侵入しやすく皮膚炎を起こしやすくしなります。
ミックススキン(混合肌)
オイリースキン(脂性肌)とドライスキン(乾燥肌)の中間です。安定した肌質とも 言えますが、両方の良い面と悪い面をあわせ持っているとも言えます。
オイリードライスキン
皮膚がカサカサで乾燥しているのに脂っぽい肌です。つまり肌の細胞の水分が不足しているのに皮脂分泌が活発な状態です。肌質と言うより、肌の状態と言った方が正し いかもしれません。もともとドライスキン(乾燥肌)の人が何らかの理由(疲労、ストレス、偏食など)で皮脂分泌が活発になってしまった際に良く見られます。また 強力に皮脂を落としすぎるなど誤ったスキンケアでこのような状態になることもあります。
次回はそれぞれの肌質に合ったスキンケアの方法について説明します。