最近ネット上で、ライスパワーエキスなるものをよく見かけます。
何やら”お肌に良い”みたいな話です。
一体何だろうと興味を惹かれ調べてみました。
どうやら香川県の酒造メーカーが開発した「白米を原料にお米のエキスを抽出し、麹菌や酵母、乳酸菌を加えて長期発酵・熟成させたもの」のようです。
発酵条件の組み合わせによって、様々な種類のライスパワーエキスなるものが生成され、その効果効能にあわせてNo.(ナンバー)がつけられています。
このうちNo.6とNo.11が、医薬部外品として認可されています。(2015年11月9日の薬事・食品衛生審議会 化粧品・医薬部外品部会 議事録)で確認しました。
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No.6は皮脂分泌を抑制する効果が認められています。ですから、過剰な皮脂による毛穴の開き、角栓、黒ずみの改善、またニキビに効果的なようです。
No.11は水分保持能が認められています。いわゆるヒューメクタントの一つです。乾燥肌を潤す保湿成分の役目を果たします。
ネット上では、これらNo.6やNo.11を含んだ様々なスキンケア用品が販売されています。
ただ認可されて日が浅いため、効果の程度や安全性などは定かではありません。
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酒造メーカーが開発したスキンケアアイテムは、珍しいと思われます。
化粧品メーカーだけでなく、異業種も参戦すると業界も活気づくのではないでしょうか。
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<24/01/2020 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>
最近よく目にするライスパワーエキスって何?