もともとキムタク(木村拓哉さん)の人気はすごいですが、最近再びキムタクの人気と評価が上がっているようですね。特に若い世代のファンが増えたとか。
昨年下半期のドラマ「グランメゾン東京」を見て、自分の中でもキムタクの評価が上がりました。
もちろん、「キムタクによるキムタクのためのドラマ」であることは忘れてはいけないのですが、確かにかっこよかったです。
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年が明けて、1月4日5日に、「教場」というキムタク主演の警察学校のドラマをみました。
でも今までと質が違いました。
冷徹な暗く陰のある鬼教官の役で、不気味で何を考えているかわかりにくく、でも実は人格は優れていて正義の味方(ここはやっぱりキムタクのドラマ)でした。
そのドラマの中で、キムタクが道場で剣道の稽古をやるシーンがいくつかあったのですが、道場の壁に「守破離」と書かれた額がありました。
それを見て昔の記憶が甦りました。
自分は子供のころ剣道の道場に通っていました。そのときの剣道の先生が「守破離」を説いていました。
で、あらためて意味を学び直しました。
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「守破離」とは、千利休の訓をまとめた『利休道歌』にある、「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」(規矩:きく=人の行動の基準となる手本)を引用したものとされています。日本の茶道や武道の師弟関係のあり方を示したものです。
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修行において、まずは師匠の教えを徹底的に守ることから始まる。鍛錬を積みその教えを身に着けた後は、師匠の教えだけでなく他の教えも探求することで既存の教えを破り自分に会った道を拓くことができるようになる。さらに鍛錬、修行を重ねた者は、師匠の教えと自分自身で見出した道の双方に精通し、既存の教えに囚われることなく、言わばそれから離れて自在となることができる。このようにして新たな流派が生まれる。しかしながら、教えを破り離れたとしても根源の精神を見失ってはならない。
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この精神は武道や茶道だけでなく、学問、スポーツ、芸術などあらゆることに当てはまると思います。医学も同じかな。
「守破離」の教えの尊さを再認識しました。
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<20/01/2020 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>
守破離(しゅはり)