「フレンチパラドックス」をご存知でしょうか?
フランス人は相対的に喫煙率が高く、フランス人の一人当たりの肉消費量は世界のトップクラスであり、ワインなどのお酒の消費量もかなり多いにもかかわらず、他の西欧諸国に比べて冠状動脈性心臓病をはじめ心疾患に罹患することが比較的少ないという、逆説的な疫学的事実を言ったものです。
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何故か?フランス人は、ワイン特に赤ワインを多く飲みます。一人当たりのワイン消費量は年間約42.5リットルで、日本人のワイン消費量約年間2.7リットルに比べるとかなり多いことがわかります。
ワイン特に赤ワインには多くのポリフェノールが含まれます。ワインに含まれるポリフェノールがフレンチパラドックスが起こる原因ではないかと言われています。赤ワインには、タンニン、カテキン、ケルセチン、アントシアニンなどのポリフェノールが含まれています。これらポリフェノールには強力な抗酸化作用があり、脂質過酸化を防ぎ,動脈硬化を予防しているのではないか、結果的に心疾患が少ないのではないか、と推察されています。
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しかしながら、最近になってフレンチパラドックスは、赤ワインのポリフェノールよりはむしろフランス人が食後にデザートとして好んで食べるチョコレートが原因ではないかと言われ始めてます。
チョコレートにはカカオポリフェノールというポリフェノールが多く含まれています。
カカオポリフェノールにも強い抗酸化作用があり、動脈硬化の予防や血管に起きた炎症を抑え血流を改善し血圧を下げる作用がある言われています。結果的に心疾患を減らすのではというわけです。
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フレンチパラドックスが起こる理由。赤ワインなのかチョコレートなのか。
どちらも可能性は否定できません。
しかしながら、フレンチパラドックスは赤ワインのおかげだと言われると、赤ワインの消費量が一挙に増えたそうです。最近突然チョコレートが関係しているのではないかと言われだしたのも、もしかしたらチョコレートをたくさん売ろうとしているのでは?と勘ぐってしまいます。”フレンチパラドックス・チョコレート説”を知ったのはバレンタインデーの少し前でした。。。商売と密接に関係?
いずれにしても赤ワインもチョコレートも程々の量なら健康に良いのは間違いなさそうです。
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<22/02/2019 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>