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院長ブログ

マダニ咬傷(形成外科、皮膚科情報)。

郊外へハイキング、山菜取りやタケノコ採りに出かける季節となりました。
これと並行して増えてくるのが、マダニに咬まれ皮膚に食いついて離れないマダニ咬傷です。
マダニは主に人から発せられる二酸化炭素や体温、体臭などに反応して草の上から飛び降り吸血行為を行います。
マダニの虫体が体に吸着しているのを発見したなら、決して慌てず無理にむしり取らないで下さい。無理に取ろうとすると刺入した口器が皮膚内に残ってしまうことがあります。
マダニを見つけたらできるだけ早く形成外科か皮膚科を受診することです。
刺入した口器ごと周囲の皮膚を切除する必要があります。なぜなら刺入した口器を残しておくと、マダニが媒介する感染症が生じる可能性が高くなるからです。代表的なのはライム病です。またここ数年話題になった重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が挙げられます。北海道での発症はありませんが、原因となるウイルスの遺伝子を持ったマダニが北海道でも確認されています。
マダニ咬傷は受傷して数日たってから気づく人が多い印象が強いです。郊外の野山に出かけた折には帰宅時に今一度マダニに咬まれていないかチェックしましょう。